インド式計算「その1_1」
最近流行のインド式計算についてです。
インド式計算は、主に2桁同士の掛け算で使います。
私の分類では、簡単なものが2種類、応用が3種類あります。
今回は、簡単なものを1種類ご紹介します。
1. 「どういう時に使えるか」
2桁同士の掛け算で、「十の位の数が同じ」で「一の位の数の和が10」のときに使えます。
例としては、23×27, 78×72, 91×99, 16×14, 55×55、です。
2. 「どういう計算をするか」の概要
(1) “十の位の数”と”十の位の数に1加えた数”をかけて、”千の位と百の位に置く”
(2) “一の位の数同士”をかけて、”十の位と一の位に置く”
※ 計算結果が1桁の場合は、十の位は0とする。
3. 「どういう計算をするか」の詳細
少し複雑なので、ゆっくり読んでくださいね♪
23×27を例に挙げます。
(1) “十の位の数”と”十の位の数に1加えた数”をかけて、”千の位と百の位に置く”
十の位の数・・・2
十の位の数に1加えた数・・・2+1=3
2×3=6・・・これを06とみなす。
よって
23×27=6?? ・・・①
となります。
(2) “一の位の数同士”をかけて、”十の位と一の位に置く”
一の位の数同士をかけて・・・3×7=21
よって
23×27=?21 ・・・②
となります。
①②より
23×27=621
と計算できます。
これが「インド式計算 その1_1」の全てです。簡単でしょ?
4. 問題演習
では何問か問題演習をしてみましょう。
(1) 78×72 (2) 91×99 (3) 16×14 (4) 55×55
5. 問題演習の解答
(1) 78×72
プロセス1・・・7×(7+1)=56
プロセス2・・・8×2=16
よって
78×72=5616
(2) 91×99
プロセス1・・・9×(9+1)=90
プロセス2・・・1×9=09
※ プロセス2は十の位と一の位に置くため、十の位を0としておかないと数字が縮んでしまう、というミスをよくするので、注意です。
よって
91×99=9009
(3) 16×14
プロセス1・・・1×(1+1)=2
※ プロセス1は千の位と百の位に置くため、千の位にいちいち0を置かなくても、縮む心配がないんですね。
プロセス2・・・6×4=24
よって
16×14=224
(4) 55×55
プロセス1・・・5×(5+1)=30
プロセス2・・・5×5=25
よって
55×55=3025
6. まとめ
2桁の掛け算は、全部で90×90=8100通りありますが、インド式計算「その1_1」で計算できるものは、81通りしかありません。つまりは100分の1しかないんですね。
でも、このような計算のテクニックを積み上げていくことで、計算を速くすることができます。
ただし!どれだけ簡単なテクニックでも、使い続けなければ忘れてしまいます。
持続は力ですね(๑ •̀ω•́)۶
あ、このテクニックですが、実は3桁以上の掛け算にも使えます。興味のある方は、やってみてください。考えてもわからないという方は、お気軽にご連絡ください。